AWS ParallelCluster 過去のバージョンのユーザーガイドの参照方法
AWS ParallelCluster を運用していくなかで最新のバージョンのユーザーガイド(ドキュメント)ではなく、過去のバージョンのユーザーガイドを参照したいときはありませんか?
古いバージョンの当時のユーザーガイドからIAMロールの設定や、クラスター作成用のコンフィグファイルの設定内容の詳細を確認したいことがたまにあります。
過去には2.9.0
のリリース時に大きな変更が入ったこともあり、同じメジャーバージョンでも後方互換性のない機能・設定が生まれました。このような背景から ParallelCluster については特定バージョンの設定を確認したいときは当時のユーザーガイドを確認した方が無難です。
本記事では過去のユーザーガイドの参照方法を紹介します。
まとめ
- 先に現行のユーザーガイドから目的のページを開きます。
- 開いたページのURL末尾のパス確認します。
- ユーザーガイドのリポジトリから目的のバージョンのコミットログを探して開きます。
- パスと同じ名前のファイルを開いて当時のページ内容を確認できます。
現行のユーザーガイド
ParallelCluster ユーザーガイドのリポジトリ
最新のユーザーガイド
以下リンクのユーザーガイドは最新のバージョンの情報が載っています。最新バージョンでクラスター構築中は頻繁に参照することになるWebサイトです。ググったらよく引っかるドキュメントです。
2022年1月12日現在のParallelCluster 2系、3系の最新バージョンは以下になります。
- ParallelCluster
2.11.4
- ParallelCluster
3.0.2
2系、3系の互換性はないためユーザーガイド内で AWS ParallelCluster version 2 と version 3 は分けられています。
2系の最終版2.11.x
のサポート期限は2022年12月31日までのため、2022年いっぱいは両バージョンのドキュメントが提供されるものだと思われます。
過去のユーザーガイドの参照方法
ユーザーガイドの大本は以下のGitHubのリポジトリで管理されています。
commitsをクリックします。
コミットログからAWS ParallelCluster [Version] releasedの文言を確認できます。
より古いところの2.7.0
リリース当時の内容をWebブラウザで開いてみます。****アイコンをクリックします。
doc_sourceをクリックします。ページの元ファイルはここにあります。
お目当てのページを引き当てるのに大変そうな感じのファイル達がでてきました。
私は以下の手順で目的の情報にたどり着いています。
- 先に現行のユーザーガイドから目的のページを開きます。
- 開いたページのURL末尾のパス確認します。
- ユーザーガイドのリポジトリから目的のバージョンのコミットログを探して開きます。
- パスと同じ名前のファイルを開いて当時のページ内容を確認できます。
ParallelCluster 2.7.0の IAMロールのユーザーガイドを確認を例に説明します。
以下のキャプチャは現行のIAMロール関連のユーザーガイドページです。URL末尾のパスから iam.html に注目します。
先ほどのリポジトリのページに戻ります。ParallelCluster 2.7.0 リリース時のファイルからiam.md を探します。
iam.md を開くと2.7.0
当時のIAMロールに必要なIAMポリシーを確認できます。肝心なIAMポリシーが見切れているので確認したい方はこちらです。
以上が過去のユーザーガイドの在り処と、確認したいページに該当するファイルの捜索方法でした。
おわりに
ParallelCluster 関連で参照する機会があるGitHubリポジトリは2つあります。
1つは ParallelCluster のソースコードが管理されているリポジトリです。トラブル対応で Issue を確認する機会が多いですかね。
もう1つが今回ご紹介したユーザーガイドを管理しているリポジトリです。
参照頻度は少ないかもしれませんが、過去のユーザーガイドを見たいときにはチェックしてみてください。